【ニュース・フランス】2016年新学期の学生生活費:学生の購買力を強く意識した決定

学生たちは今週、大学履修登録のプロセスを開始するが、 Najat Vallaud-Belkacem国民教育・高等教育・研究大臣とThierry Mandon高等教育・研究担当大臣は2016~2017大学年度における学生納付金額を凍結することを決定した。

 

履修登録料(授業料に相当)を凍結
閣僚は、次大学年度における公的教育機関によって交付される国家ディプロマを得るための履修登録料の凍結を決定した。すなわち、学士の場合184ユーロ、マスターの場合256ユーロ、ドクターの場合391ユーロ、アンジェニュール(技師)で、国民教育・高等教育・研究省管轄の学校の場合には610ユーロとなる。
この決定は非奨学生の購買力を強く意識した結果である。この履修登録料(授業料)が大学年度をまたいで凍結されたのは今回が2回目である。
登録料から、非奨学生も奨学生も負担しなければならない学生医療費に充てられる部分は2016~2017大学年度も5ユーロ10であり,従来と変わらない。
閣僚はまた、登録する学生の10%を限度として、教育機関の長の決定に基づき、学生はその個人の状況に応じて登録料納付免除を受けることができることを改めて付け加えた。

 

大学食堂の食事価格凍結
両大臣はまた、来大学年度も大学食堂の食券(ticket RU)を3ユーロ25に据え置くことを決定した。大学食堂の食券は2010年以来、毎年5サンチームずつ値上げをしてきたが、今回初めて、前年のまま据え置かれることになる。

 

学生健康保険掛け金の凍結
2016~2017大学年度の学生健康保険掛け金も215ユーロのまま据え置かれる。これまでは2012年度、2013年度では4ユーロ、2014年度、2015年度では2ユーロの値上げであったが、今回が初めて、年度が替わっても掛け金は凍結される。また、履修登録料納付と一緒に納付する社会保険料(社会保険法 R.381-16条)は年3回の分納が可能となっている。この措置はすべての高等教育機関で提供されなければならない。

 

中流階級の学生向けに、新たに25,000人分の奨学生枠を創設し、年間1,009ユーロの奨学金を支給する
首相の決定によると、若者支援施策についての去る4月11日の発表において2013年新学期に設けられた奨学金インデックス0 bisという新しいインデックスは2016~2017大学年度においても適用される。
現在、インデックス0として、奨学金を受け取ることはないものの、履修登録料、社会保険料の納付を免除されている25,000人の学生は2016年9月からは月1,009ユーロの補助を受けることができるようになる。

 

学生奨学金のインフレに対応した継続的な物価スライド制
奨学生の購買力維持のために、両大臣はまた裏付けのあるインフレに対応して奨学金額を更新することを決めた。すなわち、社会的基準に基づく奨学金(BCS)は2016年新学期で+0.1%となる。

 

BCSインデックス 奨学金年額(10ヶ月分)単位:ユーロ
0 bis 1,009
1 1,669
2 2,513
3 3,218
4 3,924
5 4,505
6 4,778
7 5,551

 

2016年7月6日

 

Enseignement superieur et Recherche:Coût de la vie étudiante à la rentrée 2016 : des décisions fortes en faveur du pouvoir d’achat des étudiants

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