【ニュース・フランス】2016年大学新学期

Najat Vallaud-Belkacem大臣とThierry Mandon担当大臣は9月20日、2016年学生向け新学期イベントでオリエンテーションを行った。
2016~2017大学年での登録者数は2,596,800人で、前年に比べ45,600人、すなわち1.8%の増加である。このうち60%は工業技術短期大学(IUT)以外に登録しており、その数は1,550,300人であり、前年に比べ32,400人、すなわち2.1%の増加となっている。また、IUTに登録した学生数は117,800人で前年に比べ、0.4%の増加である。
その他、88,300人は大学校準備クラスへ、268,000人は高等テクニシャン部門(STS)へ、また、572,400人はその他の公立・私立の高等教育機関に登録している。
高等教育1年目への新規登録としては2.4%の増加であり、分野別に見ると、IUT以外の大学には291,500人が登録(+3%)、IUTには52,000人(+1.3%)、大学校準備クラスには44,100人(+2%)、高等テクニシャン部門へは129,800人(+1.4%)となっている。2012年以来、学生福利厚生に5億5,300万ユーロの増額と学生宿舎として、2016年に6,274戸の追加となっている。高等教育・研究のための2017年予算は8億5,000万ユーロの増額となり、総額238億5,000万ユーロとなる。

 

これらのデータをOECDの資料と比較すると

  • EU加盟の22ヶ国の平均よりもフランスは多額の予算を学生に注いでいる(フランスでは学生1人あたり15,800 USドルに対してOECD加盟国平均は1人あたり15,200 USドル)。
  • フランスではOECD加盟国、そしてヨーロッパ各国平均よりも、より多くの免状取得者(2015年、フランスの25~34歳に占める免状取得者は45%であるのに対して、OECD加盟国平均は42%、ヨーロッパ各国平均は40%)。
  • 25~64歳、25~34歳に占める博士号所有者の比率はOECD、EU22ヶ国の平均レベルである。
  • 短期修業年限の免状取得者の比率はOECD平均(25~64歳で8%)に比べ、フランス(15%)は大幅に高い。
  • リサンス(学士)取得成功率はOECD平均とほぼ同じ。リサンス、あるいはリサンス相当の学業を始めた学生のうち、43%は開始3年(標準修業年限)で免状を取得している。この数字はOECDのアンケートに協力した国々の平均値(41%)をわずかに上回っている。リサンス・コースに登録した学生のうち8%は中途進路変更をし、高等教育課程のうち修業年限が短いコースで免状取得をしている。

2016年9月20日

 

Rentrée universitaire 2016

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政、政策・経営・行動計画・評価
統計、データ 統計・データ