【ニュース・フランス】高等教育・研究・イノベーション省と持続可能な開発

「持続可能な開発ヨーロッパ・ウィーク(Semaine Européenne du développement durable:SEDD)」を機会に、高等教育・研究分野の利害関係者、公的機関による取組が披露された。数々のツールやデバイスを介した支援と情報の提供が行われる。

 

グリーン・プラン
すべての高等教育機関に持続可能な開発のための働きかけを行う「グリーン・プラン」は、大学長会議(Conférence des Présidents d’Universités:CPU)、グランゼコール評議会(Conférence des Grandes Ecoles:CGE)が定めた2010年のツールを実施に移す。そのためには、下記の行動を起こす。

 

グリーン・プランの国の指標
グリーン・プラン指標は、現状がどうであれ、すべての高等教育・研究機関に適用される。それは持続可能な開発行動のための自己評価への取組を促進するためのツールである。

 

持続可能な開発と社会的責任(Développement Durable&Responsabilité Sociétale:DD&RS)ラベル
このラベルは、持続可能な開発を通して各機関における取組を評価することを目指しており、つぎの手段を講じる。

社会とのコミュニケーションを通じた機関のイメージ向上、ある種のランキング向上、国際的なビジビリティ向上:Platform for Sustainability Performance in Education
このラベルが与える経済的な便宜。
責任ある機関の一員となることによる便宜。
持続可能な開発の評価指標がDD&RSのそれに近い住居に関する認証システム(CTI、CEQUIS、HCERESなど)との互換性。
コミュニティによって作られるDD&RSラベルのよりよいビジビリティ。

 

各機関を代表するエキスパートによって構成されるレベル付与委員会

  • グランゼコール評議会(CGE)
  • 大学長会議(CPU)
  • 環境連帯移行省
  • 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
  • 持続可能な開発のためのフランス学生連合(REFEDD)
  • 高等教育の社会的責任と持続可能な開発協議会(CIRSES)

誰もがアクセス可能なデジタル・リソース
「環境と持続可能な開発」というテーマは、高等教育免状の再編・創成の一部となる。高等教育・研究・イノベーション省は、これ以外にも多くのフリーアクセスなデジタル・リソースを提供する。

 

単一のリソースから情報提供
http://www.sup-numerique.gouv.fr/
専門家のための1000以上の特化した資料の提供など

 

仮想環境&持続可能な開発大学(Université Virtuelle Environnement&Développement Durable:UVED)
これは、2005年に創設された7つのテーマ別デジタル大学のひとつであり、高等教育・研究・イノベーション省の支援を受けており、メンバー機関によって作られた、あるいは既存のリソースを調査し、参照し、評価するものである。同時に、これらの資料は教育、あるいは再教育において自由に利用することができる。

 

フランスデジタル大学のプラットフォーム
2013年に国民教育・高等教育・研究省によって始められたフランスデジタル大学プラットフォームは、持続可能な開発に関するさまざまな取組を扱った高等教育機関によって作成された30余りのMOOC(Massive Open Online Courses)を調査している。

 

2017年5月30日

 

Ministère de l’Enseignement supérieur, de la Recherche et de l’Innovation:Le M.E.S.R.I et le développement durable

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
その他 その他
社会との交流、産学官連携 社会貢献