【ニュース・フランス】未来産業プロジェクトの進捗状況について

Philippe Darmayan氏が議長を務める「未来産業」のためのアライアンス」は、2016年2月9日にその技術ロードマップを発表した。
・ 高等教育・研究とのパートナーシップ
この機会にEmmanuel Macron氏とThierry Mandon氏は、未来の産業における要素技術について研究機関と企業との密接な協業が基本的な鍵となるという点で、また、同様に企業の近代化においても重要な要素であるという点で意見が一致した。閣僚からの要請に基づき、4つの優先技術が第1セメスタにおける作業の対象となる。すなわち、付加的製造、サイバーセキュリティ、バリューチェーン(またはデジタル連続性)、エネルギー効率である。
閣僚は、中小企業および中規模企業に先進製造技術移転ができるよう、Instituts Carnotそしてアライアンスのメンバー(CETIM、 C.E.A. Tech、MINES、Télécom)に要請した。とりわけ、閣僚は、未来産業のための仏独アカデミーを開くために、鉱山・電気通信研究所(Mines、Télécom)とミュンヘン工科大学との間に仏独協定を結んだことを発表した。10月27日の仏独デジタル会議の結論に続き、このアカデミーはライン川両岸に産業界と関連分野におけるもっとも革新的なデジタル技術の応用開発を促進することをめざす。Emmanuel Macron氏とThierry Mandon氏はまた、新技術に適応した従業員を養成することによる生産拠点の転換促進の必要性を強調した。
・ アライアンスの拡大
Emmanuel Macron氏は化学工業連合、プラスチック・自動車プラットフォーム連盟を含む未来産業のためのアライアンスへの新メンバーを歓迎している。これらの新メンバーには近代化を通じて企業が利用可能なすべてのツールが示されている。
・ 未来産業のショーケースラベル付け
未来産業のためのアライアンスは、3つのショーケースにラベル付けをすることを発表した。RodezのBosch(高エネルギー効率への投資)、Air Liquide(生産拠点のデジタル化)、SNCF(車両のメンテナンス)。
・ 支援事業
また、未来産業のためのアライアンスに設けられた運営委員会議は、企業近代化を総括した。2015年5月以来、1,200以上の中小企業、中規模企業が地域協議会が提供するパーソナライズされた診断を活用しており、この数は2016年末には200に達するとみられている。
・ 未来産業のプロモーション
Emmanuel Macron氏は、未来産業は中小企業や中規模企業が生産設備を近代化し、上級クラスに移行するよう刺激を与えると述べている。
2016年2月10日
 
Point sur l’avancement du projet Industrie du Futur

地域 西欧
ドイツ、フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
社会との交流、産学官連携 産学官連携