【ニュース・フランス】未来への投資プログラム第3弾開始

Najat Vallaud-Belkacem国民教育・高等教育・研究大臣、Thierry Mandon高等教育・研究担当大臣、Louis Schweitzer投資委員会委員長は第3回未来への投資プログラム(PIA3)の最初の2つのアクション、「大学の新研究」と「大学における研究スクール」が2017年2月16日に正式に始動したと発表した。
国とANRの間の取り決めで、官報に報じられているように、これら2つのアクションには、それぞれ10年間の助成金として、2億5,000万ユーロ、3億ユーロが割り当てられる。
未来への投資第3弾(PIA3)には100億ユーロが用意してあり、未来への投資の初期の野心を増幅する3つの優先事項に応えるものである。すなわち、教育研究の発展への支援、研究の推進、企業の近代化の加速である。
これまでのPIA1、PIA2と異なり、PIA3では学校教育、高等教育での職業訓練におけるイノベーションに大きなスペースを割き、教育機関や革新的な教育を行う意欲をもつ新しいチームを鼓舞することをめざしている。PIA3の最初の2つのアクションとそれに続く3つの目的は、教育システムの転換を統合し、教育施設の魅力を高め、職業訓練の効率を改善するために研究と職業訓練を密接に結びつける。

 

アクション「大学における新カリキュラム」
アクション「大学における新カリキュラム」では、「フランスの高等教育が直面している課題に応えるために、彼らの職業訓練の多様化を望む大学、学校、あるいは学校群をサポートすることであり、3つの優先事項に応える。

  • まず、学士修得可能で、さまざまな人の要望に応えることができる職業訓練の多様性によって学生の成功を確実にするための新カリキュラムの創設、
  • 生涯を通じて職業訓練を受けるという野心に燃えたプロジェクトを支援する、
  • そして、デジタル革命によって引き起こされる高等教育の開発である。

アクション「大学における研究スクール」
アクション「大学における研究スクール」は、各大学のサイトに影響し、ひとつ以上の分野での研究と職業訓練の国際的なインパクトと魅力を高めるため、ひとつ以上の研究スクールを大学内に設け、高いレベルの研究室が複数集まることで、修士、博士の養成を行う。そこでは、

  • 最高レベルの職業訓練と研究を強く関係づける、
  • フランス全土レベルで強みのあるテーマを教育機関、サイトで開発する、
  • 国の国際的な評判と魅力を増すこと、
  • 集積のためのフレームワークを提供する。

ボローニャ・プロセル(LMD:リサンス(学部)、マスター、およびドクター(大学院))が提唱するように、これら2つのアクションはマスター課程の改革と相まって、職業訓練における構造・機構改革を行うものである。最初の募集はANRのウェブサイトに近日中に公開される予定である。結果発表は9月か10月を予定。

 

2017年2月16日

 

Enseignement supérieur et Recherche:Lancement du 3e Programme d’investissements d’avenir

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
人材育成 若手研究者育成