2015年の教員採用一次試験で改善が見られたことにナジャット・ヴァロー=ベルカセム国民教育・高等教育・研究大臣は満足の意を示している。
2012年から導入された一連の抜本的な改革(新教員養成課程の創設,マスター2年生への奨学金、セーヌ・サン・ドニ地区の学校改善のため500人の新規教員枠を設けるという2014年11月のナジャ・バロー-ベルカセムの声明発表)や去る1月に開始された教員採用に関するキャンペーンのおかげでこの改善が見られた。
一次試験としては、クレテイユ(先述のセーヌ・サン・ドニ地区の特別措置関連)を除き、すべての結果が明らかになっているが、前年までに比べ大きな改善が見られ、空席となっているポストを埋めることができる見込みである。現時点で、500のポストに対して11,000名の応募があったので、クレテイユでも好ましい結果が得られるだろう。
今年は、11,728のポストに対して、一次試験の段階で18,592名が合格しており、倍率は1.59倍である。2013年、この倍率は1.46倍であった(2014年は採用試験を2回に分けて行ったので比較ができない)。しかも、空きポスト数は、2013年には8,413であったのに対して、2015年は11,728と増加している。空きポストの数の増加よりも、一次試験の合格者数が急速に増加しており、教育職が魅力的になってきた証であろう。
特に数学では、受験申込者数が大幅に増えている(2013年に比べて33%の増加)。
【ニュース・フランス】改善が見られた教員採用試験結果
地域 | 西欧 |
国 | フランス |
取組レベル | 政府レベルでの取組 |
人材育成 | 教員の養成・確保 |
統計、データ | 統計・データ |