【ニュース・フランス】宇宙開発計画と戦略:CNES発射局訪問とAriane6とVega-Cプログラムの説明

Thierry Mandon高等教育・研究担当大臣は2016年6月1日、CNESの発射局を訪問し、Ariane6(アリアン6)とVega-C、そしてその後継プログラムについて説明を受けた。CNES、ESA、およびドイツ、イタリア、スイスの各宇宙開発エージェンシー、ASL(Airbus Safran Launchers)、そしてArianespaceの各代表が出席した。
熾烈な競争が続く中で、Thierry Mandon高等教育・研究担当大臣は他に頼らず宇宙へのアクセスを確保し、世界市場においてヨーロッパがナンバー・ワンであり続けるためには、できるだけ早期にAriane6とVega-Cを完成させる必要があることを述べた。大臣はまた、宇宙へのアクセス費用の低減はAriane6以降も続き、未来に向けて妥当性のある方法として、再利用可能な打ち上げロケットが従来型のロケットに取って代わるであろうと述べた。
この会合を機に、Ariane6とVega-Cを発展させた、非常に低廉なファミリーの開発を準備するという戦略はロケット打ち上げを行うヨーロッパチームから提案されている。Prometheusと呼ばれるエンジンは3Dプリンタのお蔭で、製作可能となり、炭化水素と液体酸素を燃料とするだろう。それは開発当初から再利用可能ということを念頭において設計されるが、また従来型のロケットにも適用することができるだろう。いずれにしても目的は2010年代終わりまでにテストできるPrometheusのプロトタイプを作り上げることである。
大臣はまた、「Ariane6とVega-Cの開発と並行して、ヨーロッパはPrometheusエンジンの新ファミリーを未来に向けて準備する必要があり、それによって他に頼らずに宇宙へのアクセスを確保できると述べた。

 

2016年6月1日

 

Enseignement superieur et Recherche:Visite de la Direction des Lanceurs du CNES et présentation des programmes Ariane 6 et Vega-C

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取組レベル 政府レベルでの取組
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