【ニュース・フランス】学生起業家の95%は自分の将来について楽観的

これは高等教育・研究省が今日の学生起業家について調査した調査会社CSAの結果から得られたことである。学生たちはますます、起業家精神をもつようになってきており、2014年現在、学業途中で利用できる学生起業家支援制度があることにより、学業を中断するのはわずかであることが明らかになった。このことは、この制度が起業プロジェクトを実現したい学生にとって魅力的なものであることを示している。

 

学生起業家は「猪突猛進」タイプ
学生起業家は好戦的で、決意に満ち、楽観的で冒険の精神に溢れた彼らのポートレートは、一般学生が自分自身や将来に自信をもっているようには見えないのと対照的である(学生起業家の95%が自分の将来を楽観的に見ているのに対して、一般学生で楽観的に見ているのは70%に過ぎない)。また、同様にフランスの将来について、学生起業家で悲観的に見ているのは57%であるのに対して、一般学生ではその割合は71%に上る。
このものごとを積極的に捉える考え方は学生起業家が彼らの活動に強い意欲をもっているからである。実際、彼らは自分の事業に集中しており(彼らの52%は、企業が自分の生活のもっとも重要な部分を占めていると述べている)。起業家プロジェクトへのコミットメントは、明確な優先順位の見直しを行うことによって、自分の立場を肯定的なものとする。
「トラファルガー・ポートレート・ハウス」を起業したMarionは「リーダーシップを発揮しなければならないのは確かであるが、それだけでは半人前である。2倍の努力を払い、また、犠牲を払うことも必要となる」と述べている。

 

学生起業家の76%は、いまの地位に満足
2014年に設立された学生起業家支援制度は、学生が学業と起業活動とを両立させることができ、卒業生については学生という身分に付随する特権を利用できるようにする。これはプロジェクト加速器であり、資金調達やネットワーキングの手助け、PEPITEのコワーキングへのアクセス、起業プロジェクト支援契約(CAPE)に署名する可能性と学位取得とを両立させるために起業家に寄り添う。
発足以来、この制度の利用者は1,984人となっており、その数は年々増加している。5月17日に2016年度の応募受付を開始した。

 

起業家精神:それは将来を描くもうひとつの方法
応募を始めるに当たり、高等教育・研究省は年度終わりから2016年新年度にかけて、この学生起業家という地位の広報活動のため、インターネットサイトを設け、同省のパートナーによるキャンペーンを行う。起業について学生が抱く懸念を払拭するためのスローガンは「学んで起業。それは将来を見据えるもうひとつの方法。」

 

2016年5月17日

 

Enseignement supérieur et Recherche:Les étudiants-entrepreneurs optimistes sur leur avenir

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
その他 その他
統計、データ 統計・データ