【ニュース・フランス】学生の新学期:住まいを探すには,Clé(:鍵、caution locative étudiante:学生賃貸保証)を利用しなさい

大学の新学期にあたり、ナジャット・ヴァロー=ベルカセム国民教育・高等教育・研究大臣とティエリー・マンドン高等教育・研究担当大臣は、宿舎を探しているが、保証人がない学生については、Clé(学生賃貸保証)制度を利用してほしいと言っている。
Clé(学生賃貸保証)制度は国が提供するサービスで,CROUS(フランス全国学生厚生センター)によって運用されている。この制度は、収入はあるが住居の賃貸契約を結ぶにあたり適切な保証人を見つけることができない学生が、より容易に契約を結ぶことができるように設けられたもので、学生が払うべき家賃を保証するもの。この保証制度により、
・すべての学生が住居を確保できる。学学生生活観測庁(Observatoire de la vie étudiante:OVE)によれば、民間住居に住む学生の16%は保証人を見つけるのに困難を感じている。
・学生は収入、あるいは家族状況のいかんに関わらず、住居の保証人を得ることができる。
・これによって高等教育における学業の成功率を改善し、高等教育へのアクセスに関する民主化が進む。
つぎの者がこの制度の恩恵を受ける。
・28歳未満の学生で、収入はあるが、家族、友人、あるいは銀行の保証を得ることができない者、
・外国籍の博士課程の学生、あるいはポスドクで6年以内に学位を取得した者でテニュアではない研究職のポストにいる者。
この制度は海外領土県にも適用される。また、対象となる住居は単独、夫婦、あるいは共同居住のいずれでもよい。この制度の保証上限額は地方で500ユーロ、イル・ド・フランス地方では600ユーロ、そしてパリでは700ユーロであり、夫婦の場合には60%が上乗せされる。
この保証に対して、学生は家賃の1.5%相当を月々支払うが、その最高額はパリ市街部で10.5ユーロ、イル・ド・フランス地方で9ユーロ、そしてその他の地方で7.5ユーロとなる。
CROUSに申し込むと、保証制度を利用できる旨の証明書が24時間以内にメールで届き、それを家主に提示する。住居が見つかった場合、48時間以内にCléの保証契約が作成され、それをもって賃貸契約にサインする。

URL1: http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid92629/rentree-etudiante-pour-vous-loger-pensez-a-la-cle-caution-locative-etudiante.html

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
その他 その他