【ニュース・フランス】国民教育・高等教育の媒介のための進展

国民教育・高等教育に関する2016年版レポートが2017年6月末に刊行されるが、昨年刊行された同レポート2015年版は、関係部署による深化した調査の対象となっており、その中のいくつかについては、大臣も熱意をもって受け止めている。

 

試験と利用者
評価法の規定による修正

  • バカロレア、BTS(Brevet de Technicien Supérieur 上級技術者免状:バカロレア取得後2年間の教育を経て取得可能)のすべての試験のための調整委員会の介在を規定に明記

試験における不正行為について、受験者によりわかりやすい説明とバカロレアにおける懲戒手続きの改革

  • バカロレア試験の不正行為に関する懲戒手続きについて定めた2012年5月3日の政令に、大学長または大臣による請願の可能性を再導入するための改革

適切な手段によって試験合格の促進

  • バカロレア試験において評点10以上を獲得したすべての受験者の得点を保存し、受験者がつぎに同種の評価を実施する他の部門に応募した場合に再利用できるようにする。
  • 障がいをもつ受験生に配慮した試験方法整備の一環として、各免状の特別措置よりも一般措置を優先させること(たとえば、すべての試験結果を5年間は保存するなど)。
  • 読替表による場合を除き、試験内容の変更を伴う免状改革においては、通常検討会議に加え、補完的な検討会議の開催を検討する。

職員と人材管理
教員の任命、異動に関してよりよい情報周知と事務手続きの簡素化

  • 手続き簡略化の一環として、また「一度だけ説明してください」と名付けられたSGMAP(公的手続き近代化事務局)によって昇格した制度にならって、採用応募手続き、初回の配属、異動手続き申込に必要となる書類一式は、一回だけ電子的な手続きで書類を作成することでその後の処理を行うワンストップサービスを開始する。この改革は、SIRHEN(人材・手段管理情報システム)の仕様書にも含まれている。

応募が少ない案件における教員の異動を盛んにする

  • 応募が少ない案件での教員補充を円滑にするため、例外的に教員募集を行うことを検討する。(エッソンヌ県、ヨンヌ県)

2017年5月9日

 

Ministère de l’Enseignement supérieur, de la Recherche et de l’Innovation:Des évolutions pour la médiation de l’Éducation nationale et de l’Enseignement supérieur

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 入試・学生募集、教員の養成・確保