【ニュース・フランス】医学教育第3段階の改革:刷新され、近代化と簡素化された教育課程

医学教育課程の第3段階の改革が2017年新学期(9月)に実施される。より透明性の高い組織、ひとつの専門分野に就くための唯一の免状(DES:Diplôme d’Etudes Spécialisé)、段階を追った知識の獲得、またそれぞれの専門分野からのアプローチなどが特徴である。

 

医学教育の第3段階は徹底した刷新であり、段階的で、各学生に合わせた3つのフェーズから構成される。すなわち、医師に必要となる専門的、かつ横断的な知識の基礎を固める基礎段階(フェーズ1)、その後の専門領域で必要となる一層の専門知識の獲得をめざす深化段階(フェーズ2)、そして学生の専門性と自立を助けるための職業的知識全体の強化を目標とする強化段階(フェーズ3)である。

 

学生に寄り添った指導を行うためグループ指導:地域、あるいはコミュニティに専門化された委員会の設置による学生のグループ指導の強化、地域、あるいは専門分野ごとの養成のため、学生個人に寄り添い、学習上の困難、あるいは指導教員との食い違いによる問題を学生が地方委員会に申し出ができるようにする。

 

明確な教育的な対応:44の専門領域を網羅するモデルが用意され、救急医学、老年学、法医学、アレルギー学、集中治療と蘇生学、熱帯感染症学、血管医学という7つの新設DESを含む新しい専門領域。一般外科学を廃止して、新たに13のDESを設けて系列化を図る。
実習は変化に富み、学生は救急医療を含むあらゆるタイプと構造の医療行為に触れることができる。

 

2017年6月30日

 

Ministère de l’Enseignement supérieur, de la Recherche et de l’Innovation:Réforme du 3e cycle des études de médecine:une formation rénovée, modernisée et simplifiée

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 高技能職業人材の育成