Thierry Mandon担当大臣は2016年11月29日、学術振興と学術と社会との対話を支援することを主眼に、人文学・社会科学プロジェクトに新たに5つの施策を発表した。
人文学・社会科学研究のための決定的な財政インパルス
今回、新たに5つの提言が発表されたが、その中でも中心的なのは2017年度の人文学・社会科学への財政支援に関するものである。ANR全体の予算増加の一環として、人文学・社会科学の研究テーマの一部、あるいは全体に対して、800ユーロ規模の特別予算が予定されている。その結果、75から80プロジェクトに対して予算措置がとられ、それは2016年度に比べ約50%増のプロジェクト数となるだろう。また、2018年度からはその他の研究分野にも同様の措置がとられるだろう。
5つの新たな提言
その11:人文学・社会科学研究に決定的な予算年とする
- ANRによる人文学・社会科学研究プロジェクトへの資金は50%増
- 人文学・社会科学における施策をテストケースとして、ANRの予算全体の増加を図る
その12:研究の発表を通じて公共政策に光を当てる
- ANRによる人文学・社会科学研究プロジェクトへの資金は50%増
- 人文学・社会科学における施策をテストケースとして、ANRの予算全体の増加を図る
- 公共的な活動のための人文学・社会科学における研究の現況評価
- 研究機関内で集団的エキスパートのタスクを体系化
- 公共政策への研究の転換におけるベスト・プラクティスを点検
- 個人に関する調査に際して研究者、あるいはその関連データを保護するための仕組みを開発
その13:情報とデータの流通を促進
- さまざまな省庁部門で定期的、かつ自動化された情報管理のためのニューズレターの発行
- 人文学・社会科学における優れた取組をジャーナルとして配布
その14:創発分野での養成・研究モデルの実験を支援
- PIA3の範疇で大学における新しいカリキュラムのための研究計画募集
- 研究者と市民の会合の奨励
- 教育における養成と研究に関わる革新的な実験の支援
その15:人文学・社会科学の役割とインパクトについてヨーロッパ、および国際レベルの議論に貢献
- 国際舞台でのフランスの人文学・社会科学研究の視認性を高める
- ヨーロッパレベルでフランスの人文学・社会科学の地位を再確認
2016年11月29日
Enseignement supérieur et Recherche:Donner un nouvel élan à la recherche en S.H.S. : + 8 millions d’euros pour les projets A.N.R. relevant du domaine S.H.S. et 5 nouvelles mesures en faveur des humanités et des sciences sociales