【ニュース・フランス】人工知能技術を開発するためのフランスAI戦略の紹介

共和国大統領、Michel Sapin経済・財務大臣、Thierry Mandon高等教育・研究担当大臣、Christophe Sirugue産業・デジタル・イノベーション担当大臣臨席の下、科学産業博物館でフランスAI戦略が披露された。
2017年1月20日から3月14日まで、フランスにおける人工知能(AI)開発を目的とした公共政策実行案を提案するため、17のワーキンググループが政府主導で開かれた。50程度の提案がさまざまなワーキンググループによって、また、以下のテーマで、フランス全土で開かれた人工知能デーの際、提案された。

  • 研究面では、多様性を維持し、学際的な開発をすることで、さまざまな才能を評価するフランスの研究の優位性を確認。
  • 養成面では、AIの問題を理解し、職業を生みだし、イノベーション意欲をかき立てるため、また、職業を連続的にシフトしながら対応可能な人材を養成できるよう、社会におけるAIの諸問題に関して、環境改善と適正化を図る。
  • 研究から産業経済応用への効率的な転換を可能にする。
  • イノベーションのエコシステムと各分野におけるAIの垂直化に基づく産業戦略を開発する。
  • 一般市民の公開討論を通して、また、AIの理解を容易にするツールを開発する。

ワーキンググループの作業に続き、2017年中の今後、数週間にわたり、つぎのようなアクションがとられる。

  • 学術界、科学界、経済界、そして市民社会を集結し、ワーキンググループの勧告実施を担当する戦略委員会#FranceIAの実装を行う。
  • 欧州連合の共同出資(10億ユーロ)により行う「新技術のフラッグシッププロジェクト」(FETフラッグシップ)への候補として、フランスによる調整。
  • PIA3の優先研究プログラムの行動の一環としてAIにおける最高の人材を見出し、誘致し、そして保持するために研究機関を動員し、新しいプログラムを開始する。
  • 研究のための共有インフラストラクチャーへの融資。
  • AIのための学際センターはどのようなものであるべきか検討し、創設するための官民コンソーシアムの設立。
  • イノベーション支援のための公的仕組みの優先順位付けの中で、2017年末までにAIを体系的に組み込む。
  • 向こう5年間で、10のフランスのスタートアップに、それぞれに250億ユーロ以上を投資するために、公的な資源(BPIFranceとPIA)と民間資源の動員。
  • 自動車、顧客サービス、金融、健康、鉄道輸送において、各業界が2017年末までにそれぞれのAIセクター戦略を定義する。
  • 2017年末までに、3~6部門で分野別プラットフォームのデータ共有ができるプロジェクトの募集開始。
  • 2017年10月にCNIL(Commission nationalede l’informatique et des libertés:情報処理及び自由に関する国家委員会)による「アルゴリズム」に関する倫理問題の結論を出す。
  • 今夏までに、AIが雇用に及ぼす影響に関する質問について、FranceStrategieによる相談。

レポートに述べられた勧告全体は、今後数ヶ月間で、さらに意思決定を準備するために#FranceIA戦略委員会で検討されるだろう。

 

2017年3月21日

 

Enseignement supérieur et Recherche:Présentation de la stratégie France I.A., pour le développement des technologies d’intelligence artificielle

地域 西欧
フランス
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