【ニュース・フランス】上海ランキング2016:フランスは従来と変わらず安定して世界第6位にランキング

2016年、上海交通大学による世界大学学術ランキングのトップ500に入ったフランスの高等教育機関数は安定している。一方で、フランスの高等教育のエクセレンスと特異性は既存のすべてのランキングに照らして、総合的に評価しなければならないということを想起する必要がある。
現在、フランスはトップ500の高等教育機関数に占める数で、米国、中国、ドイツ、英国、そしてオーストラリアに次ぐ、6位につけている。

  • トップ100にはフランスの3つの大学が入っている:39位にUPMC(ピエール・マリ・キュリー大学)、46位にパリ南大学、87位に高等師範学校である。
  • また、トップ200には9つの大学が入っており、これは昨年に比べ、+1であり、トップ300には13校、トップ400に18校、そしてトップ500に22校が入っている。
  • ボルドー大学はこれまでのトップ300からトップ200へと躍進した。
  • パリ・ソルボンヌ大学とヴェルサイユ・サン・カンタン大学が今年始めてランクインした。

上海ランキング、さらにもっと一般的に高等教育・研究に関するランキング全体でのフランスが占める位置を議論するとき、フランスの高等教育機関の特異性と高分散に注意しなければならない。

 

上海ランキングのスコアリング方式では、人文学・社会科学には重きが置かれず、また、共同研究ユニットというフランス独自の高等教育・研究システムは有利に働かないにも関わらず、22の高等教育機関がランクインしていることは、フランスの高等教育・研究の卓越性を示すものである。
他のランキングにおいてもフランスの高等教育・研究システムの強さが表れており、ロイターによる世界でもっとも革新的な研究機関を示すランキングでは、CEA(Commissariat à l’énergie atomique et aux énergies alternatives:フランス原子力・代替エネルギー庁)は第1位を占め、CNRS(Centre national de la recherche scientifique:フランス国立科学研究センター)は第5位、そしてパスツール研究所は第17位となっている。

 

これらのランキングの役割を考えると、フランスが2017年度予算で前例のない8億5,000万ユーロの増額と59億ユーロに上る「未来への投資プログラム」を実施した現在、フランスの高等教育・研究が世界に占める位置を改善し、さらに強化するために法的、技術的な面での整備が重要となる。

 

9月には、「国際ランキングを考慮したサイトポリシーの分析と提言」を求めるため、国民教育・研究監理局にミッションが与えられるだろう。分析では、世の中のさまざまなランキングがエクセレンス・イニシアティブのどのような側面を評価し、また評価しないかという点に光を当て、高等教育機関・サイトが大学研究機関連合(communautés d’universités et établissements:COMUE)の組織を最大限利用して、戦略的に高ランキングとなるよう手助けをする。
このミッション遂行にあたっては、科学技術観測庁の元庁官であるGhislaine Fillatreau氏の協力を得る。

 

2016年8月17日/更新日:2017年5月10日
 

Ministère de l’Enseignement supérieur, de la Recherche et de l’Innovation:Classement de Shanghai 2016:la France 6e, le nombre d’établissements français classés reste stable

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