【ニュース・フランス】上海ランキング2015:フランス、世界第5位に

世界17,000大学の中からトップ500を選ぶ上海ランキング2015年の結果で、トップ500にフランスの22の大学が入り(2014年に比べ1校増加)、世界第5位を維持した。
フランスの4つの大学がトップ100に入る:ピエール・マリー・キュリー大学がフランスの大学としてはトップで36位に入り、パリ南大学がこれに続く42位、パリ・エコール・ノルマル(ENS)が72位、そして、ストラスブール大学が87位となっている。
101-150位圏には2大学:エクス・マルセイユ大学とパリ・ディドロ大学が、 150-200位圏にさらに2大学:グルノーブル第1大学、パリ第5大学、そして200-300位圏には7大学:クロード・ベルナール・リヨン第1大学、リヨン・エコール・ノルマル、トゥールーズ第3ポール・サバティエ大学、トゥールーズ・エコノミック・スクール、ボルドー大学、ロレーヌ大学、モンペリエ第2大学、 300-400位圏に3大学:ポリテクニク、パリ市立工業物理化学高等専門大学(ESPCI ParisTech)、パリ・ドーフィン大学、400-500位圏に4大学:パリ鉱山大学校(Mines ParisTech)、オーベルニュ大学、ニース・ソフィア・アンティ・ポリス、レンヌ第1大学が入っている。
ティエリー・マンドン高等教育・研究担当大臣はフランスの高等教育機関が毎年上位にランク付けされていること、トゥールーズ・エコノミック・スクールのジャン・ティロルがノーベル経済学賞を受賞したことに触れた。フランスの研究・大学制度は必ずしも上海ランキングに適応したものではなく、また、フランスが2013年に導入したCOMUE(Communautés d’Universités et d’Etablissements:複数の高等教育機関が共同して有機的に教育・研究にあたる連合組織)の成果が現れる前にもかかわらず、すでに、このような結果がランキングに現れていることを歓迎している。いずれにしても、上海ランキングはひとつの指標にしか過ぎず、たとえば、TIMES高等教育世界大学ランキングの結果は、上海ランキングのそれと一致する部分も、そうでない部分もあることに留意すべきであると同大臣は述べている。一般論として、これらのランキングはいずれも興味ある情報に基づいてなされているが、高等教育・研究機関のさまざまな面を考慮して行われているとはいいがたい。とくに社会科学分野における研究がどの程度評価されているか、また、研究面に重みをおいた国際評価だけでなく、教育・人材養成にどの程度力を注いでいるかについても評価すべきであろう。上海ランキングがヨーロッパの大学モデルより、英米のアングロサクソン流の大学モデルに基づいていることに留意する必要があり、上海ランキングにおけるランキングを改善することだけがフランスの高等教育・研究の近代化の唯一の指標ではないことは明らかである。

URL1: http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid91959/classement-de-shanghai-2015-la-france-dans-les-5-premiers-pays-mondiaux.html

地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
統計、データ 統計・データ