【ニュース・フランス】ヨーロッパ発明者賞2016:Alim-Louis Benabidに研究賞、Helen Leeに大衆賞を授与

Thierry Mandon高等教育・研究担当大臣は高周波による深部脳刺激法(SCP)を開発したフランス国籍で、神経外科医で物理学者Alim-Louis Benabitと、HIV、B型肝炎、クラミジアなどを廉価で容易に判定できる診断キットを開発したフランス-英国籍の研究者Helen Leeを称賛した。
Alim-Louis Benabidはグルノーブルで医学学位を取得した後、独自の視点から固定器具などの治療用器具や電極のデザインなど深部脳刺激法に数多くの改良発明を行ってきた。グルノーブル・Joseph Fourier大学医学部で臨床医学、および生物物理学の教授として務める傍ら、グルノーブル大学病院の神経外科を率い、またINSERM318のユニット長として働いてきた。2007年からは原子力庁(CEA)の科学顧問として、また現在では、CLINATECフレームワークのナノテクノロジー分野で研究を行っている。Alim-Louis Benabidが実用化した、パーキンソン病など治療に用いられる深部脳刺激法は大きな外科的侵襲を伴うことなく、数多くの患者を復帰させている。
パリの国立輸血センターでキャリアを始めたHelen LeeはAbbott Laboratories(アメリカ系臨床検査会社)の診断部長を経て、研究の世界に戻った。1996年、ケンブリッジ大学の診断開発部長を務めながら、世界の最貧困地域のための診断技術・方法の開発に着手した。彼女が開発した低廉で、使いやすい診断キットはHIV、B型肝炎、クラミジアなどの診断に使うことができる。特殊な技能をもつテクニシャンなしで、迅速に信頼のおける診断結果を得ることができる。Helen Leeの診断キットのおかげで、すでにアフリカでは4万人の患者を見つけ出すことができた。

 

2016年6月10日

 

Enseignement superieur et Recherche:Prix de de l’inventeur européen 2016 : Alim-Louis Benabid, lauréat du prix recherche et Helen Lee, lauréate du prix du public

地域 西欧
イギリス、フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
顕彰 顕彰