【ニュース・フランス】ボローニャプロセス事務局、ヨーロッパ高等教育圏(EHEA)サイトを始動

フランスは2015年7月から2018年6月まで、ボローニャ・プロセスのフォローアップグループの副議長と事務局を担うことになる。この事務局はまた、ヨーロッパ高等教育圏の恒久的公式サイトのアップデートを担当する。
ドイツ、イタリア、英国とともにフランスによって1998年に導入されたボローニャ・プロセスは今日では48を数えるメンバー国を促して、学生のモビリティを高め、システム間の対話を促すために、各種ツールに関する合意と価値や共通政策の宣言を通して高等教育システムの再編を行ってきた。高等教育をL.M.Dという3つの課程で構成、「ディプロマ・サプリメント」の導入、そしてヨーロッパ単位互換制度(European Credit Transfer System:ECTS)の実装と教育の質 — 共通の用語を使うことで高等教育システムを把握するために同システムに関する国レベルでの法規制を撤廃するパートナー全体が一緒に作り上げたツール — を保証するガイドラインを実施に移した。
具体的な行動に加え、閣僚は学生と教員のモビリティを増し、大学におけるヨーロッパの価値を守るよう、各国において政策を発展・改善することが約束された。2015~2018年の期間では、閣僚によって作り上げられた作業計画は、ボローニャ・プロセスの実装に関する問題を検討し、明らかにすべきテーマを確定しながら今後のプロセスに取り組む7つの作業部会で実行される。ヨーロッパ高等教育圏の価値の横断的な問題はまた、それらを必要とするグローバルな政治的コンテクストに沿って1988年の大学マグナ・カルタ宣言に沿って取り扱われる。
フランスは2018年5月に関係閣僚会議を主催すべく、ボローニャ・プロセスのフォローアップグループの副議長と事務局を2015年7月から2018年6月の期間に担当することとした。事務局はフォローアップに関係したメンバー国の行動を調整し、エレヴァン・コミュニケに述べられた活動を発展させる。
このサイトについては、フランス事務局は、欧州委員会からの財政支援を受けて、これまでのサイトを全面的に改訂した。新しいサイトはアクセシビリティに関してフランス、そして国際的なルールや規準に対応した。また、さまざまな機器による問合せにも対応できるようになった。この改訂により、ボローニャ・プロセスについてテーマごとでも、歴史的な変遷からでも参照できるようになり、一般利用者向けのトピックス項目も設けられた。「EHEA」トピックスではボローニャ・プロセスのフォローアップ部会の歴史、機能、そして作業にアクセスすることができる。また、強力な検索エンジンによってアクセス可能なインデックス付きドキュメントのデータベースをも含んでいる。またボローニャ・プロセスのフォローアップ部会の日々の活動も参照できる。2016年秋からはコミュニティ全体での活動を共有するためにソーシャル・ネットワーク上に登場する。

 

2016年10月10日

 

Enseignement supérieur et Recherche:Lancement du site ehea.info du Secrétariat du Processus de Bologne

地域 西欧
フランス
取組レベル 国際機関レベルの取組、政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事、政策・経営・行動計画・評価