【ニュース・フィンランド】ヘルシンキ大学、EU圏外からの学生に授業料を課す

ヘルシンキ大学は、EUおよびEEA※(欧州経済領域)圏外からの大学院生に対し、13,000~18,000ユーロ(約150~200万円)の授業料を課すことを発表した。授業料は2017年秋から始まる外国語で行われる34の修士プログラムに適用される。
同大学の説明によると、授業料はプログラムにかかる費用だけでなく、プログラムの概要や、他大学(特に北欧)で課している授業料の額を加味した上で決定するとしている。
授業料導入は、ヘルシンキ大学で進められている教育改革と共に導入される。既存の学位取得プログラムを合理化し、教育の質と学際的側面を強調する予定である。新しく設置する修士課程プログラムの半分以上は外国語で行われる。同大学のKeijo Hämäläinen副学長は、この改革で教育課程の国際化を進めて修士課程の学生数を倍増させたい、と話す。授業料導入により学生に対する経済支援が必要となるため、奨学金制度も検討されている。詳細は、次年度中に決まる予定である。

 

※EEA(European Economic Area)
欧州経済共同体(EEC)と欧州自由貿易連合(EFTA)にまたがる経済領域。両者は、1972年に自由貿易協定を締結し、さらに1994年1月には、双方にまたがる広範な共同市場を目指す欧州経済領域(EEA)を発足させた。

 

【出典】
Helsinki Times:University of Helsinki to introduce tuition fees of €13,000–18,000 for non-EU/EEA students

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
学生の経済的支援 学費、学生向け奨学金