【ニュース・フィンランド】ヘルシンキ大学、ソマリ語プログラムを導入

ヘルシンキ大学は、2017年秋よりソマリ語学を正式な教育プログラムとし、修士課程への進学を可能なものとする。コースはソマリ語ネイティブスピーカー向けのものと、非ネイティブスピーカー向けの2つがある。ソマリ語学習を行う学生の定員数はまだ確定していないが、同大学のArto Mustajoki教養学部長は毎年6~8人ほどの学生の入学を想定している。フィンランドにおいて少数だったソマリ語話者は現在相当数いるため、ソマリ語を大学で採用するのは妥当であるとし、これは単なる言語教育だけでなく文化的な要素を含んでいると同学部長は述べている。
ヘルシンキ大学は、中国語・アラビア語での教育プログラムへの入学者を年15名まで増やすことを目指しており、英語プログラムの入学者数も需要増に伴い、20~25名まで増やそうとしている。対照的に、ドイツ語とフランス語のプログラムについては需要が少ないため、将来的に縮小される。

 

<ソマリ語>
アフロ-アジア語族のうちクシ語派に属す言語。ソマリア連邦共和国の公用語。

 

【出典】
Yleisradio, Finnish Broadcasting Company(フィンランド国営放送):Helsinki University to offer degree in Somali language

 

【参考】
外務省ウェブサイト

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化
人材育成 学生の多様性