ノルウェーリサーチカウンシル(RCN)は、2015年~2020年の同機関の活動の指針となる新たな戦略を検討している。同戦略は、2015年のはじめには確定する予定だが、2014年10月中旬~11月初旬にかけて、執行委員会が作成した案をウェブサイト等で公開し、メール等で社会全体の意見を聞く機会を設けた。Arvid Hallen RCN長官は、研究・貿易・産業などの団体や社会全体と協議しながら戦略を策定していくことが重要という点を強調している。
本戦略案は、官民両セクターに対してより革新的で、かつ、すべての分野において持続的な社会を作るという根本的な社会の課題の出発点となるもので、以下の6つの領域に分かれた戦略が描かれている。
・先駆的な研究や開発への投資を増やすこと
・貿易や産業にとどまらず、社会全体にとって持続可能な解決策を促進する研究を強化すること
・研究指向型で、革新的な貿易、産業を促進するイニシアティブを強化すること
・公的部門が、研究を近代化の取組に応用できるようにすること
・国際協力やEUの資金による研究への参加を促進すること
・研究システムの統合とリニューアルにより、戦略的な役割を担うこと