【ニュース・ノルウェー】ノルウェーの大学における英語の過度使用への懸念

ノルウェー言語評議会は、ノルウェーの大学やカレッジでの英語の使用量に懸念を示している。全国の高等教育機関の多くの授業は完全に英語で行われていると、NRK放送局が報告している。

 

評議会は、あまりにも多くの英語を使用すると、修学中とその後の生活の両方に損失を与える可能性があると語った。
「私たちは特に、ほとんど全てが英語で行われるプログラムを受けている新入生を心配しています。 全ての生徒の英語力が十分であるかどうか明確でないので、学習上の利点を受け入れられません。教育に英語だけが使われているのは大きな問題です。 大多数の人々は卒業後ノルウェーで働くでしょうから。ノルウェー語と英語の両方を使うことは大変自然なことです。 しかし一部の授業では英語の教科書だけを使用していることがわかりました。」と、Ole Våge氏は英語による授業は有益だが、ノルウェー語を犠牲にしてまで優先するべきではないと、NRKに語った。

 

NRKの報告によると、ノルウェーの学生自身は、授業に使用される英語の量について、それほど批判的ではない。ノルウェー学生組織のMats Johansen Beldo氏は、スカンジナビアの国の大学やカレッジでは英語は過度に使われている訳ではなく、我々学生は問題だとは思っていない。英語の本は良いものであり、学問に必要な情報を得ることができると放送局に語った。

 

オスロ大学(University of Oslo)副学長Gro Bjørnerud Mo氏は「我々は言語の使用方針と、授業カタログの中の英語と他の言語とのバランスを注意深く監視しています。」と語り、ノルウェー語は大学の授業における主要言語であり、授業で実際に使用される英語の量は各授業によって異なると述べた。
 

2017年8月16日

 

THE LOCAL no:Norway universities criticised for overuse of English

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化
その他 その他