【ニュース・ドイツ】若者の職業訓練状況が改善

連邦内閣は2015年4月15日、職業訓練レポート2015を閣議決定した。その中で、産業界における専門家を養成し、若者が就職するためにも、職業訓練におけるデュアルシステム※は、今後も重要な柱であると指摘している。
ドイツの若者の失業率は7.4%と、欧州連合の他の国に比べ低い。これはデュアルシステムが効果的に機能していることを示している。
ナーレス労働・社会大臣は、「学校卒業後、職業訓練を経て、就職する際のギャップは常に存続するため、その移行期の支援をさらに強化しなければならない。その就職支援において、彼らがもっと早期に、目的に合った職業訓練が可能になるよう、また、長期的に企業で職業訓練を受けられるよう、学校教育の最終時期には支援開始を可能としたい。」と述べた。
なお、デュアルシステム強化のため、ドイツ連邦政府は2014年に州、労働組合及び連邦雇用庁と共に、「継続的な職業訓練2015-2018」という協定を締結した。

※デュアルシステム:職業学校で理論を学ぶとともに、企業で実践を学ぶことを同時期に行う若年者の養成教育訓練(URL2)。

URL1: http://www.bmbf.de/press/3775.php
URL2: http://www.jil.go.jp/foreign/labor_system/2009_6/german_01.html

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
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