【ニュース・ドイツ】早期の著作権改革の必要性

ドイツ学術機関連盟は、著作権改革の現在の草案を強く歓迎し、迅速な議会での採決を支持する。現代の知識社会は、教育と研究のための現代に即した利用を可能とし、同時に著者たちへの相応な報酬を確保するという未来志向の著作権を必要とする。学術領域における著作権に関する今までの法的な不安定さは、学術分野における自由な知識の交換を妨げ、結局は教育と研究拠点としてのドイツにとって負担となる。

 

連盟の見地から言えば、新しい規定は複雑なものではなく、法的に安定しており、利用者にわかりやすく整えられていることが求められる。改革草案はそれを保証する。著作権で保護された作品について、複数回の使用を含めてすべて込みの金額で著作者に対して報酬を支払い、その後許可を逐一取らずに使用するという方法を連盟は唯一の現実的な解決策であると考えている。学術関連の教科書についてもこの改革草案がカバーするなかに含まれていることは適切であり、歓迎される。出版業界の利益を損なわないようなバランスのとれた著作権法が求められる。

 

現在の草案には、学術分野の興味と著作権保持者の利益の両方を満足させる解決策が盛り込まれている。連盟は、今期の議会で議決されるように、改革案を近く議会へ提出する予定の連立政党を強力に支援する。

 

2017年4月7日

 

DFG:Die Urheberrechtsreform muss schnell kommen[PDF:14.19KB]

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組
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