【ニュース・ドイツ】新しい枠組みが求められる大学医学部のあり方

ドイツ大学長会議(HRK)は、大学および大学病院の継続的な資金不足の影響を危惧する決議を行い、若い医師にとって学術的なキャリアの魅力が十分でないことを指摘した。また同時に、大学、学部、大学病院が責任共同体としてどのように機能できるかということについても示した。
大学医学部の役割は多角的である。医療研究の核心を成し、若い学術世代を教育し資格を付与する責任を負っている一方、ドイツの医療サービスの中心であり、革新的な治療を実施している。
しかし、大学病院の財政状況はここ数年急激に悪化している。「現在の患者治療に関する包括報酬制度では、大学病院の特別な機能と費用が考慮されていない。そのため大部分の大学病院で、顕著な赤字になっている」とヴェーバー副会長は述べている。
HRKのヒップラー会長は、「このために、ここ数年、教育と研究が慢性的に犠牲となっている。また大学への支出の停滞も著しく、近代的な医学研究を行うには、多くの建物で老朽化が進んでいる」と述べた。

 

HRK:Universitätsmedizin braucht bessere Rahmenbedingungen – Integraler Bestandteil der Universitäten

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価