フランス、英国、オランダ及びドイツの学長会議は、欧州委員会がホライズン2020の予算を約27億ユーロ削減するという計画に対して抗議した。削減された予算は、新しい「欧州戦略投資資金(EFSI)」に統合され、欧州地域の私的投資を集め、経済を後押しするために利用されることになっている。
これに対し、ドイツ大学長会議(HRK)ヒップラー会長は概ね以下のように述べた。「私的投資によるファンドはホライズン2020の目的の一つであり、予期なく削減されるべきではない。また、教育研究分野からの採択率が明示されておらず、募集要項もなく、選考委員に専門家もいない状況のもとで、ドイツの大学ではプロジェクトの申請提出さえも認可されない可能性もある。」最近では、アジアが研究開発にヨーロッパの2倍の予算を投資しており、27億ユーロの研究費削減計画により、欧州の国際競争は致命的になると主張されている。
欧州委員会は上記の学長会議の要求に応じ、ホライズン2020の削減を撤回することにした。
【ニュース・ドイツ】学長会議が研究費削減に抗議、欧州委員会は削減を撤回
地域 | 中東欧・ロシア、EU |
国 | ドイツ、イギリス |
取組レベル | 国際機関レベルの取組 |
行政機関、組織の運営 | 予算・財政、政策・経営・行動計画・評価 |