【ニュース・ドイツ】大学等における難民の受け入れに関する指針が発表

大学や学生支援機関である学生互助会で働く人々を対象とした指針「大学へのアクセスと難民の学術研究」が、連邦移民難民庁(BAMF)と各州文部大臣会議(KMK)、ドイツ学術交流会(DAAD)、ドイツ大学生支援協会(DSW)、ドイツ大学長会議(HRK)から共同発表された。
ドイツで学びたいと考える難民の数は増えており、これは大学と学生互助会にとって新たなチャレンジとなるだろう。たとえば、どのような法律が大学へ入学したい難民に適用できるのか、難民が入学するに際してどのような側面が考慮されなければならないか、研究に際してどのファンドが利用可能か、トラウマを抱えた難民に対する支援はあるのか、といった問題が想定される。これらに対する回答が、今回発表された当該指針に集約されている。
指針は、初期のガイダンスコースから高度な学術研究にいたるまで、高等教育におけるすべてのステージを考慮するもので、高等教育や労働と社会の法に関してあらゆる有意義な規定について説明し、関連情報も提供されている。したがって、当該指針は高等教育機関で勉学を開始したい、あるいは続けたいと考える難民をカウンセリングする学生事務にとって重要なものになるだろう。難民の統合はたしかに学生支援に関わる機関にとってチャレンジであるが、高等教育は難民にとって求人市場参入への足がかりとなり、一方でドイツは高度に教育された卒業生から常に利益を得ることができるのである。

 

DAAD:Refugees at university – practice-oriented guide

地域 中東欧・ロシア、その他
ドイツ、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化