【ニュース・ドイツ】外国人研究者はドイツで快適な研究環境を享受

ドイツ学術交流会(DAAD)とドイツ大学長会議(HRK)が共同で運営している国際高等教育マーケティングのコンソーシアムであるGATE-Germanyは、外国人研究者はドイツの大学が魅力的な研究環境や平等な機会を提供していると感じているという調査結果を先日発表した。この調査はドイツ連邦教育研究省(BMBF)の助成のもと、博士号を持つ外国人研究者に対し、ドイツを選んだ理由、自身の職業や社会での融合、キャリアプランについて尋ねたものである。
連邦教育研究大臣であるヴァンカ氏は「近年ドイツの大学は国際化され、様々な国から研究者が来ている。彼らのうちの3人に1人が5年以上ドイツに滞在することを望んでいることからも、ドイツでの研究生活を快適だと感じており、またそれが彼らの研究やドイツ人の同僚との関係にも反映されている」と述べた。また、連邦政府の支援による、フンボルト財団の教授制度やソフィア・コワレフスカヤ賞のような国際化プログラムは、このような研究者に対する魅力を増大させることに貢献している、とも付け加えた。
回答者の大半は、研究環境と職業面での融合について、大変良いと回答している。さらに、大学のサポートも満足度を高める重要な要因として挙げられている。
DAADのヴィンターマンテル会長は「研究の質の高さに加えて、大学の歓迎する文化も国際的な魅力として欠かすことはできない。外国人研究者たちが我々の大学にうまく融合することを喜ばしく思っている」と述べた。
回答からは、外国人研究者が主に職業環境において社会と接触していることが示されている。彼らは主にドイツ人の同僚と関わりが深く、職場以外でドイツ人と接することはまれであり、大学の外でのホスピタリティーについては批判的であった。
HRKのヒップラー会長は「多くの大学において着実に根付いている歓迎する文化は、研究室やキャンパスを越えて広がっていくべきであり、大学本部や街や市が改善していく必要がある。我々はこのことについてともに働き続けていくべきである」と述べた。

 

HRK:New study: international researchers feel at home in Germany

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
国際交流 国際化、研究者交流
人材育成 研究人材の多様性