各州文部大臣会議(KMK)とドイツ大学長会議(HRK)は7月15日の共同発表において、1999年に始まったボローニャプロセスの成果について全体として前向きに総括し、ヨーロッパ学術改革への確かな協力を表明した。ヨーロッパ高等教育圏確立の重要な目的であるボローニャプロセスは、これまで48ヶ国の賛同を得てきたものであり、大部分が大学にて進められてきた。その目標には、学士と修士という二段階の学位構造、共通の基準とガイドラインに基づく質保証ならびに学術的業績の承認のための透明性ある共有手段を含んでいる。
KMKとHRKは、ボローニャプロセスが実質的にドイツ全国で実施されているという大学改革への努力に言及している。2009~2010年には、州政府は学士と修士の履修課程設置認可のための州の共通構造ガイドラインを改訂することにより、学生と教員からの批判に応えた。改訂の主要な目的は、学位取得の可能性と教育の質を向上させることと、モビリティへの支援を増やすことであった。
両会議は今後のステップとして、よりモビリティーを高めるためには単位認証手続きの透明化や成績評価のランク付け等が求められていると述べた。
HRK:KMK and HRK give clear commitment to European Study Reform