【ニュース・ドイツ】ノルトライン=ヴェストファーレン州の大学における難民支援プログラムが2017年より実施

難民のノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州の大学への進学を支援する「ノルトライン=ヴェストファーレン州の大学進学への道」が2017年から実施されることとなった。この新しい助成制度の枠組みによって、大学は進学を望む難民の相談を受けたり、勉学面をサポートする大学職員を増員させ、難民のためのサポートセンターの設立や既存の外国人学生向けサポートセンターの負担を軽減できることが見込まれる。
このプログラムの主要事項については、4月にNRW州イノベーション・学術研究・科学技術省およびNRW州大学長会議によって発表されており、実施にあたってはドイツ学術交流会(DAAD)が担当する。当該プログラムは大学を支援するもので、NRW州の34の国立大学や州から助成を受けている私立大学がその対象となる。このプログラムのもと、大学は、進学を希望する難民のための課程準備コースやサポートコースの設立または増設、必要とされる相談窓口、履修分野、語学の準備コースやサポートコースのさらなる充実に関する追加費用をDAADへ申請できるようになる。年間上限3億ユーロが当該プログラムへ投資される。
通常の外国人学生とは異なり、難民はドイツ入国前にドイツの大学制度や進学の可能性などについて十分な情報を得る機会に乏しい。このため、難民への支援が必須とされるのである。
NRW州はドイツの州の中で人口密度が高く、難民の総数も最も多い。2015年だけでも23万人以上、2016年7月までにさらに6万5,000人の難民を受け入れている。

 

DAAD:Integrationsmodell von Flüchtlingen an Hochschulen in NRW wird umgesetzt – Jährlich 30 Mio. Euro vom Land

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 学生の多様性
社会との交流、産学官連携 社会貢献