【ニュース・ドイツ】ドイツ研究振興協会(DFG)が「ファンディング・アトラス2015」を発表

ドイツ研究振興協会(DFG)は、1997年以降3年ごとに発行している「ファンディング・アトラス2015-ドイツで公的助成を受けた研究に関する指数」を発表した。
このファンディング・アトラスが創刊された当初は、助成金を多く受けている大学ランキングにすぎなかったが、現在のアトラスがカバーしているデータやテーマ等は大きく拡大しており、ドイツの先端研究の成果を詳細に取り上げている。
中でも、エクセレンス・イニシアティブの助成を受けた大学・研究機関が、研究力が高く、魅力的であることが明らかになった。
また、2011年から2013年にかけて、助成を受けている大学ランキングに変化が見られた。1997年以降のランキングでは、ミュンヘン大学の次に常にアーヘン工科大学が続いていたが、今回はミュンヘン大学に続いてハイデルベルク大学が2位につけ、続いてアーヘン工科大学、ミュンヘン工科大学、ベルリン自由大学、ゲッチンゲン大学、フライブルク大学、カールスルーエ工科大学、フンボルト・ベルリン大学、ドレスデン工科大学等が上位にランクインしている。
なお、大学における外部資金の重要性はますます増加しており、2012年にはドイツの大学は総額175億ユーロの運営費交付金に加え、68億ユーロの外部資金を獲得している。

ドイツ大学長会議(HRK)リューディガー副会長は、ファンディング・アトラスのデータによって、エクセレンス・イニシアティブが科学研究及び地域連携に貢献していることが明らかになったことは評価するが、基盤的経費が削減された結果、外部資金獲得のために研究者の負担が増えていることに対して懸念を表明した。

URL1: http://www.dfg.de/service/presse/pressemitteilungen/2015/pressemitteilung_nr_43/index.html
URL2: http://www.hrk.de/presse/pressemitteilungen/pressemitteilung/meldung/hrk-vizepraesident-ruediger-zum-neuen-forschungsfoerderatlas-erfreuliches-zur-exzellenzinitiative/

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
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統計、データ 統計・データ