【ニュース・ドイツ】ドイツ研究振興協会(DFG)評議会が研究不正を行った研究者に対して3年間の研究費応募資格停止処分を発表

ドイツ研究振興協会(DFG:Deutsche Forschungsgemeinschaft)の評議会は、研究不正を行ったとされる生命科学分野の研究者に対し、文書による厳重注意および3年間の研究費応募資格停止措置が見込まれる旨発表した。この二つの措置は、DFGの学術における不正行為の取扱手続規程および研究不正調査委員会からの提言に基づいて実施される。
当該研究者はDFGの助成によりアメリカの機関に研究滞在している期間中に、研究不正を行ったことを認め、当該研究機関からDFGに事例が報告された。一連の調査において、当該研究者は、論文中故意に図を偽ったこと、意図する研究成果に合致するようデータを操作したことを認め、これらの行為を個人的な問題と研究成果へ高度なプレッシャーがかかる研究環境によるものだったと述べている。
ツヴォネク事務局長が委員長を務めるDFGの研究不正調査委員会は、当該個人の行為を研究不正であると判断した。当該研究者が主張するところのプレッシャーは、過去の不正事例と同じく理解されうるものであるが、しかし不正行為の弁明となるわけではない。
委員会は、この行為の深刻さに鑑み、当該研究者は文書による厳重注意および3年間の研究費応募資格停止措置がとられるべきであると検討している。これらの措置は、評議会の最終判断を通して、正式に決定される。

 

DFG:Reprimand and Ban on Submission of Proposals for Three Years

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究、質の保証
研究支援 研究公正性