【ニュース・ドイツ】ドイツ研究振興協会(DFG)が難民科学者の研究グループへの受入れを支援

ドイツ研究振興協会(DFG:Deutsche Forschungsgemeinschaft)は、DFGが助成する既存の研究プロジェクトに、難民である科学者の受入れを支援することを発表した。

DFGに採択された研究プロジェクトに研究者である難民を受け入れるために、各種の選択肢が用意されている。難民を短期間受け入れる場合には、招へい助成金を追加申請することができる。すでにキャリアを確立している研究者を長期で受け入れる場合は、滞在費や旅費だけでなく報酬も含む「メルカトル・モジュール」を利用することができる。どちらの助成もDFGに採択されている全ての研究グループが申請でき、難民の受け入れ数によって補助金額が決まることになっている。

また、若手研究者が優れた研究環境で博士号を取得するための博士課程プログラムやその他のDFG助成プロジェクトについても、難民である研究者に門戸を開くことで、積極的に難民の受け入れを進める方針である。

DFG会長は、DFGとして効果的で柔軟な財政枠組みを作り、学術界や社会への難民受け入れに貢献したい、としている。

 

DFG:Refugee Scientists and Academics: DFG to Facilitate Participation in Research Projects

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
人材育成 若手研究者育成、研究人材の多様性
社会との交流、産学官連携 社会貢献
研究支援 研究助成・ファンディング、研究者向けフェローシップ