【ニュース・ドイツ】ドイツ大学長会議(HRK)がイギリスのEU離脱に対してコメント

6月23日に行われたイギリスのEU離脱の是非を問う国民投票の結果について、ドイツ大学長会議のヒップラー会長は「大学にとってもEU離脱は深刻な転機を意味する」としたうえで、次のとおりコメントした。
「離脱というこの結果は、イギリスの大学はもちろん全ヨーロッパの高等教育機関および研究機関に大きなショックを与えただろう。ヨーロッパでの支援プログラムや交流プログラムについてイギリスを包含するための条件について、大がかりな話し合いは時間を要するし、こうした困難な過渡期に対して準備をしなければならない。
ドイツの大学とHRKにとっても、イギリスのEU離脱は手痛い転機になるだろう。我々はあらゆる点でとりわけイギリスとは密接な関係を保ってきた。ドイツとイギリスではヨーロッパでの研究支援において、質のみを基準として方針を定めるという重要な原理を共有している。また、研究や学生、研究者の交流に関する協力関係は非常に活発であり、国民経済と相互理解に対して肯定的かつ持続的効果がある。我々はイギリスとドイツをはじめ、全EUの大学間協力を変わらず継続するために、あらゆる努力を尽くすつもりである。
近いうちにEUとイギリス間の合意によって基盤が築き直され、学術的協力と学生交流において引き続き必要な支援がされることが望ましい。イギリスが反ヨーロッパという決定をしたとはいえ、ヨーロッパの高等教育領域における不利益を必要最小限に抑えるために、我々は政治的責任者へ訴えかけるであろう」
イギリスのEU離脱に関する国民投票に先立ち、英国大学協会(UUK)とHRKは6月2日の理事会でEU離脱に対して反対を表明していた。

 

HRK:HRK-Präsident zum Brexit: Tiefer Einschnitt auch für die Hochschulen

地域 中東欧・ロシア、EU
ドイツ、イギリス
取組レベル 国際機関レベルの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
国際交流 国際化