【ニュース・ドイツ】ドイツ大学長会議(HRK)が高等教育協定の恒常化を要求

連邦統計局より、今学期の学生数が発表された。新しく入学した学生数は各州文部大臣会議(KMK)の予想を超えて505,910人と50万人を上回り、合計で280万人に達した。この報告を受けてドイツ大学長会議(HRK)は、現在の高等教育協定が終了したあとの教育のための資金調達について改善を要求した。
HRKのヒップラー会長は次のように述べた。「この数字は、できる限り多くの若者に対して大学での教育の機会を提供するという継続的な取組みを証明したものである。近年、高等教育協定は大学が必要なキャパシティーを設けることができる力量に、きわめて重要な貢献をしてきた。このような高いレベルでの数値の安定化は、教育をとりまく長期間にわたる変化に取り組んできたことを示している。期限付きのプログラムでは、きちんと対応することはできない。連邦・州政府は、教育の機会に対する多大な要求は一時的な現象ではないことを認識し、恒常的な基盤を備えた適切な投資について考えなければならない。
我々は、高等教育協定が期限付きであったために現れた問題が、大学においてだんだん強まってきていると考えている。教育にかかるコストは割合が増加しているため、一般財源ではなく期限付きの助成プログラムから負担されている。その結果、ますます多くなる教育義務は、有期雇用の教員によって担われているのである。これは教員にとっても大学にとっても長く続けられる状況ではない」
ヒップラー会長は、2020年の高等教育協定の終了後は恒常的な助成によって解決されることを要求している。ヒップラー会長は続けて、「連邦・州政府は、高等教育協定によって提供されたレベルの教育のための助成が、どのようにして2020年の終了後も保証されるか解決のために今こそ対策を講じなければならない。KMKは計画のための適切な基盤を持つために、2014年の予測をできる限り早く更新すべきだろう」と述べた。

 

2016年11月25日

 

HRK:Student numbers at record high: HRK calls for consolidation of Higher Education Pact

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