【ニュース・デンマーク】大学資金配分に卒業生の就職実績が評価基準に

2017年5月12日、Søren Pindデンマーク高等教育・科学大臣は、大学への資金改革の一環として、高等教育機関の卒業生の就職実績に応じて、予算の10%を再配分するという同省の提案を支持した。

 

1994年以来、同省は、学生が合格した試験の数で大学予算が配分される「タクシーメーターの原理(‘taximeter principle’)」を導入していた。しかし、同省は今後、学生27万人に対して配分される予算130億デンマーククローネ(約2,275億円*)の70%をタクシーシステムに、20%を基礎経費に、そして10%を「品質と結果」に関する経費に、修業年限内に卒業する割合、及び大学で学んだことがいかに実生活で役立っているかの程度に応じて配分するとしている。
この品質向上支援に要する経費は、年間約2億デンマーククローネ(約35億円*)と推定され、さらに後々の評価に応じて増額する可能性がある。

 

新しい制度は2019年から実施される予定で、同省は数年間かけ準備を進めている。新制度への移行をより容易にするために、政府は教育支援が1%以上低下する機関に対して補償する。

 

*円表記はJSPSストックホルム研究連絡センターが追記

 

【出典】
University World News:New employment outcomes criteria in university funding

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
人材育成 学生の就職