【ニュース・タイ】高等教育機関世界ランキングでタイの大学はランキング外

Times Higher Education(THE)の行った2015年世界著名大学ランキングにおいて、タイの大学はランキング入りできず、世界の学術界においてタイの教育機関は高い評価を得ていないことが分かった。

THEはランキングを行う際には研究者招待限定方式を用い、15の言語で142か国10,500名の研究者に対し行われる。

このランキングの編集者のPhil Baty氏はThe Nation紙の取材に対し次のように回答した。
“研究者は、専門的見地から、教育・研究で最も優れた功績をあげていると思われる機関を10機関以内でノミネートを行う。
タイの高等教育機関に対してはランキングに入るだけのノミネーションがなかった。その理由については知る術はないが、世界著名大学ランキングでランキングに入らない機関の多くは、毎年10月に13の項目に基づいて決定されるTHEの世界大学ランキングにおいても、国際化の分野で点数が低いことが多い。この結果が意味するものは、タイの大学が留学生や外国人教職員にとってあまり魅力的でない、海外の大学との連携が十分でない、「世界共通言語」である英語での研究論文発表が十分でない、等である。

大学が世界ランキングで上位に入るための唯一の方法は、世界中の学者に、その大学が優れた教育・研究機関であると認識されることである。”

ランキングは昨日公表され、世界のトップ100大学を決定した。上位3位は、アメリカのハーバード大学、イギリスのケンブリッジ大学とオックスフォード大学であった。アジアで最も上位にランキングされたのは東京大学の12位、ASEANでは国立シンガポール大学の24位であった。

(2015年3月13日 The Nation紙)

地域 アジア・オセアニア
アメリカ、タイ
取組レベル 国際機関レベルの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証
国際交流 国際化
統計、データ 統計・データ