2015年5月8日、バンコクで開催された「大学の国際化フォーラム」において、タイ高等教育局(Office of Higher Education Comission:OHEC)事務局長のPhiniti Rarananukul准教授と駐タイ欧州連合代表部のLuisa Rogher副代表が共同議長を務め、開会式が行われた。この会議の目的は、タイの高等教育機関の国際化に向けた取り組みを評価し、フォローアップするための枠組みとツール開発を目的としたプロジェクトの結果を発表することであり、フォーラムには高等教育機関から130名の役職員や代表が出席した。
このフォーラムは、タイ・EU政策対話支援資金(Thailand-EU Policy Dialogues Support Facility:PDSF)の支援を受けて開催された。EUは次の4つの課題について協力して取り組むために専門家を招へいした。
1 タイの高等教育の国際化の推進
2 高等教育レベルにおけるタイ質保証の枠組み(Thailand Qualifications Framework:TQF)の開発
3 高等教育機関職員の専門的基準の枠組みの開発
4 教育管理における理論と実践の統合
加えて、OHEC傘下の国際協力戦略局では2015年1月から5月にかけてEUの専門家Darren McDermott氏と国際化方針と大学の戦略評価、国際化の実績、関連活動に係る課題に取り組んだ。フォーラムにおいて、McDermott氏は、タイの高等教育機関の国際化に向けた評価あるいはフォローアップのための枠組みとツール開発に向けた取り組みの結果について発表した。この取り組みでは、高等教育機関を次の3つのカテゴリーに区分した。
1 運営の国際化に向けて初期段階にある高等教育機関
2 運営の一部を国際化した高等教育機関
3 運営体制が高度なレベルまで国際化されている高等教育機関
大半の高等教育機関は取り組みの集中的なフォローアップあるいは評価をまだ行っていない。国際化への障壁としては、言語、予算、政府の支援等がある。
EUの専門家は、高等教育機関は継続的に質評価に取り組むべきだと提案した。OHECと高等教育機関は、一丸となって方針を決定し戦略に同意するため、協力して「実践コミュニティー」を形成すべきである。また、タイの高等教育機関に関連した国際化に向けたグッドプラクティスは共有されるべきである。
(2015年5月19日 タイ教育省HP)