【ニュース・タイ】高等教育の強化を後押しする質の保証

ASEAN8ヶ国の200以上の大学は、来年以降、組織レベルの質保証において同じ制度を使用することになる。

 

ASEAN大学ネットワーク質保証(AUN-QA)によって開発されたこの制度は、東南アジアでは今までに類を見ないものである。そのため、この進展は、ASEANの高等教育にとってより良い未来に向かって進む道を舗装するための重要な一里塚となる。

 

AUN-QAは、2017年1月に機関レベルの評価に初めて乗り出す。

 

この新しい質保証は年内に、ASEAN8ヶ国28大学の98評価において220以上の学部課程及び大学院課程プログラムをカバーすることが期待される。

 

この数字のうち、ベトナムだけで32評価において61の学部課程及び大学院課程プログラムが実施される。

 

質保証に対する組織的アプローチは、組織の戦略や教育、研究、サービスの体系的かつ機能的な質保証を含め、組織全体を考えることになる。これは、教育、研究、サービスの質を総体的に高めること、そして内部の質保証制度の有効性を評価することを目的にしている。

 

つまり、組織的な質の評価は、ASEAN各国の高等教育の組織的な質保証に向け、AUN-QAネットワークの進歩的開発目標を支援することになる。

 

AUN-QAは1998年の第4回AUN理事会により設立され、教育基準の調整やASEANの大学の教育機関としての質の継続的改善の追求というミッションを実現するために、ASEANの質保証を改善し続けている。

 

組織レベルのAUN-QAフレームワークは、ASEAN質保証フレームワーク、欧州高等教育圏における質保証の基準とガイドライン及びボルドリッジ・パフォーマンス・エクセレンス・フレームワークとの共同で作成され、総合的なAUN-QAの組織的レベルフレームワーク作りを目指している。

 

第1回の機関レベルの質保証評価に併せて、AUN-QAはまた、世界初となる機関レベルのガイドブックを導入する。「組織レベルでのAUN-QA評価の手引き」第2版は、AUNの加盟大学とAUN-QAの準会員機関が各機関の質を実装、評価するためのツールとして使用される。

 

(2016年7月21日 The Nation紙)

地域 アジア・オセアニア
タイ、その他の国・地域
取組レベル 国際機関レベルの取組、大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証