【ニュース・タイ】職業訓練大学と日本の高等専門学校の連携

Chaiyaphruek Serirak 職業教育委員会事務局長は、理工系の職業訓練大学( Science-Based Technology Vocational Colleges)の教育の全体像について次の通り述べた。

現在、理工系の職業訓練大学は、国内にチョンブリ校、シンブリ校、パンガー校、ナコーンラーチャシーマー校、ラーンプーン校の5 校があり、入学競争率が年々高くなり、優秀な学生が集まっている。職業教育委員会事務局(OVEC:The Office of Vocational Education)では、これらの理工系の職業訓練校をより幅広く知ってもらうことに力を注いでいる。2013 年より、これらの職業訓練大学校は、海外の学校と連携し、教育水準の向上に努めている。

現在、職業教育委員会事務局は、日本の高等専門学校と協力し、グローバルな労働市場で活躍できる人材を育成することに力を注いでいる。テクノロジー分野での職業教育マネジメントの必要性は、国際社会においても認識されている。現在、日本の高等専門学校との協力により、タイ国内の5 校の理工系の職業訓練大学に、職業教育マネジメントのネットワークの拡大と、高等専門学校方式の教授法を開発することを目指している。

日本の高等専門学校はこれまで、機械工学、化学工学、海洋学といった工学に関係する教育を行ってきた。職業教育委員会事務局は、5 校の理工系の職業訓練大学の教育カリキュラムを、日本の高等専門学校のカリキュラムに沿って作成し、タイと日本の両国において共通する教育カリキュラムを作成しようとしている。これにより、今後、タイと日本の間での教員の研修と学生の交換が可能となるだろう。タイの学生は、ロボット工学の分野において非常に優秀であり、日本の高等専門学校も、ロボット工学の分野に秀でている。そのため、両国の教育機関の連携は、理工系の職業訓練校の発展を促進し、知名度を上げることにもつながるだろう。

(2014年1月17日 タイ教育省)

地域 アジア・オセアニア
タイ、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化
人材育成 学生の就職、高技能職業人材の育成