【ニュース・タイ】第8回ASEAN教育担当大臣会議開催

2014年9月11日、ASEAN教育担当大臣会議(The 8th ASED)がベトナムで開催され、タイよりSuthasri Wongsamarn教育省事務次官を筆頭とし、ASEAN担当事務局長が参加した。
EUの支援のもと作成されたASEAN諸国の教育の現状についてまとめた報告書が提出された。報告書には、メンバー国がASEAN社会文化共同体計画(ASEAN Blueprint for Socio-Cultural Community)と教育に関するASEAN5か年計画(2011-2015)に基づき実施している取り組みの評価と教育マネジメントのデータが掲載されている。
また、ASEAN域内での教育の枠組形成と連携の進捗状況が参加国間で確認された。ASEAN域内での教育連携には、ASEAN Qualification Reference Framework (ASEAN域内の資格を比較できるようにする取り組み)、ASEAN学生交流プログラム、ASEAN大学ネットワーク憲章の検討等が挙げられた。
さらにASEAN経済共同体発足の2015年以降の教育連携の加速化も検討された。持続可能な開発に基づき、ASEAN統合への認識を高め、全ての人に平等な教育の機会を提供し、生涯学習を開発するための取り組みを行うという人間中心の社会形成をASEANにおける教育連携の共通目標にすることが合意された。これらを踏まえ、ASEAN域内の人々が急速に変化する国際社会に対応できるように、加盟国は人材開発に取り組まなければならない。
Suthasri教育省事務次官は、タイはASEAN Qualification Reference Frameworkを各教育段階の到達度を測る指針として用いるなど、ASEAN域内の教育連携を支持してきたとアピールした。
また、2014年11月にフィリピンで行われるASEAN域内での中等及び高等学校の学生交流プロジェクトの実施についても、タイは積極的に参加したいという意向を表明した。Suthasri教育省事務次官は、2015年以降の教育連携について以下の事項を提案した。

1.就学前の子供たちが義務教育に備えることができるようにするための、幼児教育を支援。これは、「全ての人への教育」という目標とも一致している。
2.ASEAN及び国際化社会に備えた教育を実施。
3.教育カリキュラムの中に倫理や道徳を導入。

(2014年9月12日 タイ教育省)

地域 アジア・オセアニア
タイ、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究、教育
国際交流 国際化