【ニュース・タイ】研究に対する支出を強化

タイ学術会議(National Research Council of Thailand: NRCT)による『コミュニティーのための研究』プロジェクト立ち上げの後、Prajin Juntong副首相は次のように述べた。

「タイが他国との競争に遅れをとらないようにするため、研究開発に対する予算を2018年までにGDPの1%に増加させる。

科学・イノベーション分野における競争力を強化するため、政府は研究開発に対する予算を増加させる。

タイにおける今年のR&Dへの支出は約400億バーツ、GDPの0.48-0.5%であった。2018年までに1%という目標を達成するために、政府は民間セクターに対し税の優遇措置を与えることによりR&Dへの支出が増加するよう計らう。

政府は現在、民間セクターがR&Dに支出した金額に対する税の軽減率を、昨年12月の200%から300%に引き上げた。その結果、民間セクターのR&Dへの支出は着実に増加しており、現在はR&Dへの支出の半数を占めている。

タイが世界の舞台で競争するためには、研究開発がタイの企業にとって必要不可欠である。

政府はまた研究機関に対するR&D予算を増加させる」

 

NRCTのSukunya Theerakullert事務次長は次のように述べた。

「今年の400億バーツという数字は記録的数値である。タイにおけるR&D強化にとって、資金は最大の障害ではなく、R&Dを行う研究者の不足が最大の課題である。

イノベーションを促進するためにはもっと多くの優れた研究者が必要であり、理想的には、現在人口10万人に対し8名となっている研究者比率を15名に引き上げることが目標である」

 

NRCTは先週、国内20大学に対するプロジェクトに4億バーツを配分した。参加大学はタイの社会に貢献するため、R&Dを通じて得られたイノベーションと技術の開発と実用化を目標としている。

 

(Bangkok Post紙 2015年12月13日)

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