【ニュース・タイ】海外学生インターンシップのための産学共同教育

世界コーオプ教育協会( WACE ・The World Association for Cooperative & Work- Integrated Education)は、学生をインターンシップのために海外へ派遣する計画を推進しており、この実施のために、70 大学の教育関係者が協力している。WACE の共同会長を務めるSamphan Silpanart 氏によると、同組織は、2014 年、タイ高等教育局とタイ・コーオプ協会が連携して教育関係者の研修を行った。このプロジェクトは、長期間の産学共同教育プログラムの一環として、学生を海外へ派遣し、インターンシップのプログラムに参加させることが目的である。

※コーオプ教育(Cooperative Education)とは、大学と産業界が連携し、大学側が主導的に大学の専門教育のカリキュラムの一環として企業等での就業体験を実施するものである。

「国際的な産学共同教育プログラムは、タイの学生が外国人と働く機会を得ることができ、ASEAN 経済統合に向けた準備として、とても重要である。この経験によって、タイ人の学生は、異文化の中で自身を適応させる方法を学び、今後のグローバル化による変化に備えることができるだろう」とSamphan Silpanart 氏は述べている。

2014 年1 月半ば、70 の大学から100 人の教職員が集まり、産学共同教育プロジェクトの理論と実践に関する研修が行われ、参加者は、国際的な産学協同教育プロジェクトの重要性を認識し、このプロジェクトに関わる教育プログラムを企画するための基準と運営方法を理解するきっかけとなった。タイ・コーオプ協会の会長で、元教育大臣のWichit Srisa-arn 氏も、この研修に講演者として参加した。

参加した各機関の職員には、この研修で学んだスキルと知識を活かして、このプロジェクトに申請を希望する学生の支援することが期待される。

これまでタイでは、国際的な産学協同教育プロジェクトに参加する学生が大変少なかった。参加学生のほとんどは、南部の大学の学生で、彼らは、共通言語を取得し、コミュニケーションスキルを向上させることを目的として、マレーシアで実施されるプロジェクトに参加していた。しかし、今後は、ASEAN 諸国や日本、米国、ヨーロッパなど、学生を派遣する国を拡大させていかなければならない。

(2014年1月28日 タイ教育省)

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化、学生交流
社会との交流、産学官連携 産学官連携