【ニュース・タイ】新しい高等教育の時代の先駆けとなる新しい枠組みを発表

タイ教育基準・質評価事務局(Office of National Education Standards and Quality Assessment)は、ASEAN加盟10か国のすべての高等教育機関に適用される4原則を含む枠組みを発表した。この動きは地域全体に共通する教育基準を作ることを目的としており、地域内の学校間での単位互換が簡単になる。

「高等教育におけるASEAN質保証の枠組み」は、ASEANのすべての大学が準拠しなければならない新しい基準である。この枠組みでは、ASEANのすべての高等教育機関における基準を改善し調整することにより同等の教育成果を達成できるよう、次の4つの原則が制定された。

1 外部の質評価機関
2 外部の質評価プロセス
3 内部の質保証
4 国家レベルの質保証の枠組み

しかしながらこれらの原則は各国の教育環境に合致するよう調整が可能である。この枠組みは新しく取り入れられたが、12月31日に予定されているASEAN経済共同体正式発足までは単位互換はできない。小学校、中学校の単位互換については今後の課題である。ASEANには1,200万人以上の大学生がいる。

(2015年5月4日 The Nation紙)

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証
国際交流 国際化、学生交流