【ニュース・タイ】チュラロンコン大学論文盗用対策ソフトウェア活用

チュラロンコン大学は、他の17大学及び機関とともに、学生の提出した論文に盗用がないかどうかを調べるAkarawisutというプログラムを採用することに同意した。チュラロンコン大学Pirom Kamolratanakul学長によると、これらの大学は、学生の論文の質の維持に努めるために、今回、Akarawisutプログラムの使用に関する学術協定を結んだ。

これまでチュラロンコン大学は、論文盗用の問題の解決のために力を注ぎ、盗用を発見するための手段を複数立ち上げてきた。これらの方法が、テキスト分析ソフトウェアであるAkarawisutやTurnitinの開発につながった。これらのソフトウェアは、2013年には1,000以上の論文に適用された。この論文盗用対策をさらに拡大するために、チュラロンコン大学は、協定に基づき、他の教育機関に無料でAkarawisutソフトウェアを使用することを認めた。

この連携により、タイの学生のポスドク論文の質の向上と学術倫理観を身に着けることにつながることが期待されるとPirom学長は述べた。チュラロンコン大学大学院Amorn Petsom大学院長は、ソフトウェアの使用協定により、論文盗用を発見し、また学生が盗用することを防ぐための機関間の連携の第一歩となったと評価した。

さらに、同氏は「チュラロンコン大学は、人材が国家の発展の基礎であると信じており、質の高い卒業生と教員を輩出したい。今日、技術の進歩により、論文盗用がとても簡単になっているが、このソフトウェアの活用によってそれを防ぐことができる。他機関との連携もまた重要である。」と述べた。

(2014年6月26日 Bangkok Post紙)

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究