2014年6月19日に発表されたTHEアジア大学ランキング2014において、昨年より5位上昇し、キングモンクットトンブリ工科大学がアジアのトップ50位になった。タイの大学がアジアの大学ランキングで50位以内に入るのは初めてである。タイの大学で2番目はマヒドン大学で、昨年から21位ランクを落とし、82位に入った。一方、チュラロンコン大学は、昨年は82位であったが、今年は上位100位以内には入らなかった。

THE大学ランキングのコーディネーターであるPhil Baty氏は、この結果について以下の通り述べた。今年のランキングは、タイの大学にとってプラスとマイナス両方があった。今回の結果を受けて、タイは、高等教育における国際的な競争力をつけるためには、さらなる努力が必要であると理解したはずだ。マヒドン大学のスコアは、昨年とほぼ変わらず、2013年は全体のスコアが28.7であり、2014年は微減し、26.7であった。チュラロンコン大学は、トップ100より少し下に位置づけられている。

キングモンクットトンブリ工科大学は、2013年から論文の被引用数を伸ばしており、これは、国際的に同大学の論文が引用されていることを示している。近い将来、アカデミックコミュニティから同大学の業績がより注目されるようになり、同大学の評価に良い影響をもたらすだろう。同大学の今年の総合スコアは昨年度の30.3から上昇し、33であった。非常に競争の激しい国際的なランキングの中で、同大学が50位以内に入ったことは、驚くべき成果だ。

Baty氏によると、同ランキングにおいて多くの大学がランキングに入った国や地域は、高等教育に多額の資金を注ぎ、海外のパートナー大学と連携を強め、国際化を推進している。これらはすべて、大学のランキングを上げるために重要な要素である。2014年のアジアの大学のトップは、東京大学、2位シンガポール大学、3位香港大学。

（2014年6月23日　Nation紙）