【ニュース・タイ】タイ大学学長会議(CUPT)が高等教育カリキュラムの基準を取り消し

2016年2月21日にマヒドン大学で開催されたタイ大学学長会議(CUPT)との会議後、教育省副大臣のM.D.Teerakiat Charoensettasinは、「CUPTは高等教育カリキュラムの基準の取り消しについて教育省からの声明を発表する予定である。」と述べた。

 

同副大臣は「CUPTは、教育の質保証システムについて協議した」と述べ、CUPTは高等教育カリキュラム(B.E. 2558)の基準に関する教育省の発表の取り消しを提案した。これは、その基準で定義されている細目(例えば、教員の資格は指導科目と合致しなければならないなど)があまりにも多いためである。このことは、大学での指導、学習の質向上にとって障害となる。

 

さらに技術、知識、革新は急速に変化しているが、タイ高等教育局(Office of Higher Education Comission:OHEC)のカリキュラムの承認には時間がかかり過ぎている。

 

CUPTは関係機関であるOHECと市民サービス委員会事務局とこの問題について、声明の取り消しに必要な処理が行われたか、あるいはその取り消しがあらゆる法律に違反しないかについて協議する予定である。しかし、仮にこの声明が取り消された場合、新しくかつ条件に合った基準がその代替として規定されなければならない。

 

この取り消しによって大学が過剰な種類のカリキュラムを開始するという懸念に関して、同副大臣は次のように述べている。「新基準はカリキュラムの質を統制し、この問題が発生することを防ぐための仕組みを有していなければならない。」大学はそれぞれのカリキュラムが開かれたものであることに対して責任を持たなければならない。同氏は、各カリキュラムを修了し就職した卒業生の数や不満の数などの大学からの教育上のデータは公表されるべきであると提案した。もしカリキュラムの質が低いとわかった場合、それらのカリキュラムは、直ちに終了し、学生たちのために改善されなければならない。

 

(2016年2月24日 タイ教育省HP)

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
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