【ニュース・タイ】タイの7大学が新興国トップ200位にランク入り

最新のTimes Higher Educationランキングによると、2015年12月2日に発表された2016年版BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)と新興国の高等教育機関トップ200ランキングにおいて、タイの7大学がランク入りした。

調査対象の35カ国において、マヒドン大学は54位にランク入りし、タイと東南アジアの中で最上位であった。キングモンクットトンブリ工科大学は90位、チュラロンコン大学は134位、チェンマイ大学は142位であった。その他リスト入りした大学は、スラナリ工科大学が159位、コンケン大学が171位、プリンスオブソンクラー大学が188位であった。

Times Higher Education世界大学ランキング編集者のフィル・ベイティ氏は、「タイの7機関がBRICSと新興国のトップ大学リストにランク入りしたのは喜ばしいニュースだ」と述べた。

このランキングでは、毎年実施されているTimes Higher Education世界大学ランキングで使用されているのと同じ13の信頼性のある指標が用いられた。

ベイティ氏は、「指標は新興国の大学の発展に向けた優先事項を反映させるように調整されている」とも述べた。

マヒドン大学、キングモンクットトンブリ工科大学、チュラロンコン大学は昨年もBRICSと新興国のトップ100大学にランク入りした。

今年のタイの快挙は、ランキングの範囲が200位まで拡大されたことだけでなく、国が大学に大きな資金提供を行ったことによる結果でもある。

ベイティ氏は次のように述べた。

「タイ政府の国家研究大学プロジェクトは、研究機関に資金を注ぎ込んだ。

タイ政府は、トップ100位以内にもっと多くの大学をランク入りさせるため、今後より多くの資金提供を行うだろう。

中国や台湾、マレーシアのようなタイにとってのアジアのライバル国は、研究開発に相当の金額の投資を行っている。タイも、これらの国に遅れをとらないためには、同じことをしなくてはならない」

 

最も大きな存在感を示したのは中国で、1位・2位を獲得した北京大学と清華大学を含め、10位中半数、200位中39校を中国の大学が占めた。2位の台湾は差をあけられたものの、200位中24校がランク入りし、インドは3位であった。

2016年のランキングは35の国・地域の200機関を対象に行われた。

 

(2015年12月3日 The Nation紙)

地域 アジア・オセアニア
タイ、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政、政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ
研究支援 研究助成・ファンディング