【ニュース・タイ】タイの職業訓練学校で日本の高専の教育方法を導入

タイ職業教育局(Office of Vocational Education Commission (Ovec))と国立高等専門学校(高専)機構は教育連携のための覚書を締結した。高専は日本に55校あり数百名の留学生を含む52,000人の学生が学んでいる。
高専は、実験と実習、インターンシップおよびコーオプ教育(企業と連携した職業教育)のバランスの取れたカリキュラムが高い評価を受けている。
同覚書は、実践的で創造的な教育と人格形成教育を重視している。同覚書に基づき、高専の教育方法が試験的にスラナリー工科大学とチョンブリーの理工系職業学校で導入される。両校では30人を定員とする高専方式のクラスが開講される。人格形成教育は、学生寮での生活や課外活動を通して行われる。Aganit Klungsang Ovec副事務局長は、この2校での試験的な取り組みを通して、高専の教育の中でタイの社会に適したものを抽出し、多くの職業訓練学校に拡大したいと述べた。
覚書には以下の学術連携についても記載されている。

・教職員の交流
・学生の交流
・論文やその他学術情報の共有
・共同研究、共同講義、シンポジウムおよび共同学術会議の開催
・教授法及び研究における教員の能力開発

Aganit副事務局長によると、高専はマレーシア、シンガポール、台湾の教育機関とも連携しており、今後は、高専がこれらの国と共同研修を行う際にタイの教員も参加できる。

(2014年8月25日 Nation紙)

地域 アジア・オセアニア
タイ、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 学生交流、研究者交流
人材育成 高技能職業人材の育成