【ニュース・スウェーデン】日本で重粒子線治療を受けたスウェーデン人の治療費をストックホルム県が負担

放射線医学総合研究所の重粒子線治療を受けた肺癌のスウェーデン人女性の治療費40万SEK(約600万円)について、ストックホルム県(Stockholm County Council (Stockholms lans landsting))は当初県による負担を認めなかったが、患者側の訴えから3年を経て、認めることとした。スウェーデンには重粒子線治療の技術が無く治療が困難だったところ、患者は日本で治療を受けて外出可能な状態まで回復した。
 ストックホルム県のAnna Nergardh医長によると、欧米での治療に補助金が適用されることはあったが、本件は日本での治療に補助金が認められた初めてのケースである。日本政府が国際戦略の一環で重粒子線治療を輸出している中、その医療技術が国際的に評価されたものと言える。
 スウェーデンでは、来年、ウプサラにて陽子線治療の診療所を開設予定で、他国からも患者を受け入れる予定である。

URL1: http://sverigesradio.se/sida/artikel.aspx?programid=83&artikel=5908810
URL2: http://www.svd.se/nyheter/inrikes/nya-vagar-for-cancerbehandling_3727244.svd
URL3: http://www.dagensmedicin.se/nyheter/patient-far-ersattning-for-behandling-i-japan/

地域 北欧・バルト三国、アジア・オセアニア
スウェーデン、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組
その他 その他