【ニュース・スウェーデン】坂口志文大阪大学特任教授ら3名がクラフォード賞受賞

スウェーデン王立科学アカデミー(KVA:Kungliga Vetenskapsakademien)は2017年1月12日、基礎研究の推進を目的としたクラフォード賞*の今年の受賞者に、坂口志文大阪大学特任教授ら3人を選んだと発表した。他の2人は米研究機関である Parker Institute for Cancer Immunotherapy 所属の Fred Ramsdell 研究部長と Memorial Sloan Kettering Cancer Center 所属の Alexander Rudensky 教授である。
坂口教授らは、免疫に関わる「制御性T細胞」を発見し、仕組みを解明したとして評価された。人間の体を守るはずの免疫は、過剰に働くと自分の体を攻撃し、リウマチなどの自己免疫疾患を起こすことがある。制御性T細胞はそのような攻撃を抑える働きを持つ。
授賞式は2017年5月18日にストックホルムで開かれる。賞金600万スウェーデンクローナ(約7,700万円)は受賞者3人で分ける。

 

* クラフォード賞
人工腎臓を発明したスウェーデンの発明家ホルガー・クラフォードと妻アンナ=グレタ・クラフォードが、1982年に創設した国際的な賞。スウェーデン王立科学アカデミーが主催し、ノーベル賞では扱われない天文学・数学・生物科学・地球科学、及び関節炎の分野から毎年1分野が選ばれ、優れた業績を上げた研究者を表彰する。(デジタル大辞泉より)

 
【出典】
日本経済新聞:坂口氏にクラフォード賞 免疫の研究評価
朝日新聞デジタル:クラフォード賞に阪大・坂口教授ら3人
KVA:http://www.kva.se/en/pressroom/2017/crafoord-prize-in-polyarthritis-2017/(*一部のブラウザーではアクセスできない場合がございます。)

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
顕彰 顕彰